更新日記と小説(18禁)とたまに嘆き.
嫌いな方・興味のない方・間違っちゃった方はバックバック
2010
2009
お久しぶりでございます。
停滞宣言をしてからというものの、見事に更新を一切しておりませんでした。
ごめんなさい。
試験はまだなのですが、すっかり諦め気味の管理人です。
というよりも、仕事が逼迫してきてそれどころじゃありませんでした。
ちょいと追い詰められつつあったので、シルバーウィークは周りの迷惑も省みずお休みをがっつり頂き満喫しております。
休みに入ると同時に元気になって、あっちこっち飛び回っておりますが、、、
投票、その他コメント等ありがとうございます。
投票のコメントにリクエストを見つけて、制作意欲が・・・!!
あと、お礼用のお話がぽんぽん浮かんでというか、本編とかけ離れたおバカな話が書きたくて
ちょびちょび書いています。
1日5行くらいしか進んでいないのが悲しいところ。
まだしばらくはのろのろ運転が続きますが、お付き合い頂ければと。。。
停滞宣言をしてからというものの、見事に更新を一切しておりませんでした。
ごめんなさい。
試験はまだなのですが、すっかり諦め気味の管理人です。
というよりも、仕事が逼迫してきてそれどころじゃありませんでした。
ちょいと追い詰められつつあったので、シルバーウィークは周りの迷惑も省みずお休みをがっつり頂き満喫しております。
休みに入ると同時に元気になって、あっちこっち飛び回っておりますが、、、
投票、その他コメント等ありがとうございます。
投票のコメントにリクエストを見つけて、制作意欲が・・・!!
あと、お礼用のお話がぽんぽん浮かんでというか、本編とかけ離れたおバカな話が書きたくて
ちょびちょび書いています。
1日5行くらいしか進んでいないのが悲しいところ。
まだしばらくはのろのろ運転が続きますが、お付き合い頂ければと。。。
2009
更新日記とは全くカンケーございませんが…。
絶不調です。
何が?って。
風邪です。
夏風邪は馬鹿がひくとはよく言ったものです。
ええ、私は馬鹿です。
目の前に酒がちらつかせると何も考えずにひょいひょいついていく人間なので…、
風邪ひいたというのに金曜日も明け方まで飲んで土日ダウンです。
明日からまた仕事なのに…。
何やってんだか。
変な蕁麻疹も出てきていよいよヤヴァイかもと焦っております。
何か入院沙汰を起こしたときを思い出す症状だ…。
無理しないようにしたいと思います。
もう病院食やだ……。
絶不調です。
何が?って。
風邪です。
夏風邪は馬鹿がひくとはよく言ったものです。
ええ、私は馬鹿です。
目の前に酒がちらつかせると何も考えずにひょいひょいついていく人間なので…、
風邪ひいたというのに金曜日も明け方まで飲んで土日ダウンです。
明日からまた仕事なのに…。
何やってんだか。
変な蕁麻疹も出てきていよいよヤヴァイかもと焦っております。
何か入院沙汰を起こしたときを思い出す症状だ…。
無理しないようにしたいと思います。
もう病院食やだ……。
2009
vizard(91)
兄達に背を向けた後、部屋に戻るまでの一哉の顔は、笑いを浮かべていた。
それは、兄弟に見せた嘲笑の笑みではなく、とても人に向けられるような優しい笑みでもなかった。凶悪と言う言葉がぴったりと当て嵌まるようなそれ。
くつくつと肩を揺らして歩く姿を誰にも見られることがなかったのは、唯一の救いかもしれない。
手に入った―。
何がと問うのは、無粋だろう。
それは、彼自身にしか分からない。
唯一の例外は、綾と怜迩の存在だけである――。
どこから、一哉の予定通りだったのかは誰もわからない。
それは、彼にしか分からないことだろう。
再婚を許可した水原の思惑も虚しく、その後2人が離婚に至ることは無かった。
息子である怜迩に30まで自由をあげたのもせめてもの罪滅ぼし。
その間、事実が彼に伝わることはなかった。
その怜迩の出生については口を閉ざし続けたことが、後に禍根を残す結果となった。
ゆっくりと流れる時間は現在が幸せそのものであるという証だろうか。
気づけば、長い時間が経過していた。
先ほどまでのぐずっていた泣き声とは異なり、きゃっきゃと零れるはしゃぎ声も実に心地よい。
「総帥。お時間です」
突如姿を現した男に、水原―一哉は、驚いたのか、目をぱちぱちと瞬かせて、難しい顔をしている相手を見返した。
「あらあら、一哉さんってばまた仕事抜けてきてたってこと?」
「伊達…。お前も老けたな」
しみじみと己を呼びにきた男である伊達を見て、一哉は言う。
綾は、すぐに脱力したようなため息が聞こえてくるのに苦笑を浮かべずには、いられなかった。
すぐに背筋を正して伊達は、一哉に促す。
「内藤がかりかりしてます。早くお戻りください」
「あちゃー。しばらく拘束しすぎたかなぁ。そろそろ休みあげないと息吹くん切れかな」
なんて、軽口を叩きながら椅子から立ち上がると軽く伸びをした後、まだ座っている綾へと顔を近づける。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
互いに挨拶を交わすと、どちらからともなく軽く唇を触れ合わせた。
「待たせたな」
と横で控えていた伊達に向かって部屋を出ようとした一哉だったが、己へと寄せられる視線に気づき自然と顔がそちらに向いてしまった。
そこに居たのは、既に見飽きているのだろう呆れたような顔をしている息子の怜迩と、子供を既に産んでいるのだからそれ以上のことを自分だってしているというのに、たった軽いキスをしている男女を見て顔を真っ赤にさせている希莉、そして、何が何だかよく分かっていない海里がこちらを見ていた。
ただ、唯一の例外は、赤子の萌だけが先ほどと変わらない様子であるということ。
すぐに、揶揄うように顔を歪めた。
「あらら、刺激が強かったかな~」
「いいから、とっとと行け!伊達が困ってる」
希莉を揶揄おうとして彼女に近づこうとするが、希莉の前に怜迩が出てきて、声を荒げた。
楽しみを邪魔されたようで、一哉が残念そうな顔をしてみるが、すでに息子にそんな顔は通用しない。
わざとらしく肩を竦めて見せると伊達に向き直った。
「かいりしってるよー。きりちゃんとれいちゃんもよくやってるよね~」
「こら!海里!」
海里と希莉の声を背中に感じながら、くすくすと肩を揺らしながら彼はこう言った。
「幸せっていいよね~」
と軽口を叩いては、少し後ろ髪を引かれる思いをしながら部屋を後にした。
そんなもの求めてなどいなかったのだ。
自分と母親を貶めた奴らに復讐がしたかった―。
その過程で得たものは、彼の想像していたものより遥かに大きく、そして幸あるものだった。それだけに過ぎない。
だが、最後にこれだけは伝えておこう―。
現在、水原の家で働く者の中、また水原グループにも関連する者の中にも“草壁”と名のつく者たちはいない――。
(了)
2009
vizard(90)
草壁は、久しぶりに足を踏み入れる屋敷の前に立ち、緊張した面持ちででかい建物を見上げた。彼は、既に息子に後を任せて、第一線から退いていた。
今日は、草壁家にとって主家である水原の主人から呼び出されて、久方振りに足を踏み入れたのだった。
電話越しに、水原本人から連絡を貰ったときは、身構えずにはいられなかった。
ただ端的に、顔を出せと呼ばれたのだ。一哉のことで話があると―。
自分が過去に撒いた種が原因に過ぎないのだが、彼の頭痛の原因である一哉の名前を聞いた時、即座に思ったのが、何か不興でも買うようなことをしたのだろうかという不安だった。
用件だけを伝えると電話は切れてしまい、それ以上、草壁は水原から何かを聞くことはできなかった。
屋敷と呼ぶのがまさに相応しいただ、でかいだけの建物を見上げたまま、ごくりと緊張したように喉を上下させた。
やがて、覚悟を決めて連れてきた3男である御津とともに中に足を踏み入れた。
他の2人は、既についているに違いない。
草壁は、屋敷内で働く他の使用人に案内されるままに水原の部屋に案内された。
ただ、室内に入って気づいたのは違和感だった。
綾と並んで部屋の中央に配置されたコの字型に配置されたソファのうち横に長いソファに座る息子の1人―一哉の姿。
1人掛けようのソファに上機嫌の水原が腰をかけている。
草壁が感じた違和感は決して間違いなどではない。
本来、使用人である一哉が主人であろう綾の横に腰をかけるなどあってはならないこと。
草壁は、過去にそうやって一哉だけでなく、他の3人の息子たちにも同じように教育してきたのだ。
眉間に皺を寄せたまま、部屋の入り口で立っていると水原が、一哉たちの座るソファと対面に配置されたソファに座るように促す。
水原に言われたのなら、他のことに気を取られるよりもまず、彼の言葉に従う。何十年とついてきた職務の影響か、彼はすぐに一哉の前に腰を下ろした。
遅れて、長男と次男である弥一と宗司が部屋に入ってきた。
先に父親について到着していた御津を併せた彼らは、父親の座るソファの後ろに立っていた。
ただ、彼らも綾の横に座る一哉に戸惑いを隠せない者、腹立たしさを覚えている者とそれぞれだった。
必要な人間が揃ったところで、水原が口火を切った。
「急に呼び出して悪かったな」
という主人の労いの言葉に、草壁は緩く首を振ってみせた。
主人の命あらば、従うのが己の使命であるということを嫌でも理解して―理解し過ぎていたからだ。
「呼び出したのは、綾の再婚のことなのだが…」
一哉のことで呼び出された筈なのに、水原の口から出てきたのが綾の再婚話とあって、一瞬虚を突かれたようになる彼らだったが、その直後、一様に嫌な予感というよりも直感が彼らの中で沸き起こる。
草壁よりも、彼の子供達が顕著であり、綾の話をしているのに自然と視線は一哉へと向いてしまうのを止められなかった。
彼らの視線の先には、飄々とした様子で何も読み取ることのできない表情を浮かべた一哉がそこにいただけだった。
「再婚されるのですか?」
「ええ」
草壁は動揺を感じながらも、綾本人に問うた。
幸せというものを体中から撒き散らしながら、綾は頷いた。
「おめでとうございます」
「ありがとう」
「お相手の方は?」
希望を籠めて問うた。
まさか、彼女の横に座る自分の血を引いた子供ではあるまいと―。
「あら、何言ってるの?ここに居るじゃない。一哉以外に誰がいるっていうの」
綾が一哉の肩に手を置いて答えた。
草壁は、やはりと瞼を伏せた。
一哉の兄にあたる、弥一、宗司、御津は息を飲んだ。
「―というわけだ。綾がどうしても一哉が良いと言ってな。認めなければ、怜迩を連れて家を出るという始末だ…」
困ったように言う水原の姿が草壁には印象的だった。
どこか自分には、関係ないもののように話を聞いていた。
「もちろん、一哉には水原の籍に入ってもらうことになる」
漸く、ここへ彼らを呼び出した理由を切り出した。
ただ、彼らが聞いているかどうかは否めないところだったが…。
「草壁の人間だった一哉だが、これからは水原の人間になる。その辺りをきちんと弁えるように―。今までのように振舞うことは許されないことだと思え」
「…はい」
水原の当主たる厳しい言葉に、ただ呆然と頷くだけだった。
「今日、呼び出したのはこのことを伝えるためだけではなくてな。一哉には、これから私について、経営面のことなどを覚えてもらわなくてはならん。これまでのように怜迩と綾を護衛をする人間が1人減ることになるそこでだ…。一哉の穴を御津に埋めて貰おうと考えていたのだが…」
「な…」
水原の提案に、張本人である御津が喉の奥で息を飲んだ。
彼らの横にいた弥一と宗司は揃って御津を見た。
御津にしてみたら冗談ではなかった―。
何故、自分が愛人の子である一哉の穴埋めに回らなければならないのだ。
それが、主家の人間となるなんて耐え難い。
ぎりぎりと奥歯を摺りながら、悠然と座る一哉を見た。
御津と目が合った瞬間に、一哉は笑った。
その笑いは、まさに嘲笑でしかなかった。
ますます、御津の怒りのボルテージが上がっていく。
「…構わないですが…、御津に一哉の穴が埋まるかどうか」
父親も父親で御津がいる目の前で、御津が一哉よりも劣るということをはっきりと口にした。
それにも、御津は許しがたい行為でしかなかった。
そんな御津の耳に、これまで黙っていた一哉の声が届く。
「旦那様」
「何だ?」
「私の後は、伊達に任せればよろしいかと。彼なら、怜迩様も懐いておりますし、能力もそこにいる御津より数段上です」
「そうね。今更、新しい人が来て怜迩が混乱するより、いいんじゃないかしら?」
一哉の言葉に、綾も同意するように頷いた。
「そうか。お前たちが言うならそれでいいか。悪い、今の話は忘れてくれていい」
「わかりました」
草壁は水原の言葉に、食い下がることなく、頷いた。
納得いかないのは、御津だった。
「お待ちください!納得いきません!!」
食らい下がった御津だった。
だが、しかし…。
「弥一、宗司。御津を連れていけ」
他の子供達に、命じて頭に血を上らせた御津を部屋から追い出した。
3人の子供達の姿がいなくなった後、彼は水原に向かって深々と頭を下げた。
「お見苦しいところをお見せしてしまいました」
「いや、構わぬ。詳しいことが決まったらまた追って、連絡させて貰うが、宜しく頼むよ」
「かしこまりました」
頭を下げたまま、そう告げると顔を上げて、機敏な動作でその部屋を後にした草壁だった。
ただ、最後に見た息子の読めない表情に何故か恐ろしさを感じたのだった。
父親が帰った後、一哉も適当な理由をつけて部屋を辞した。
彼が部屋の外に出るともう既に引き返した後だと思っていた兄達の姿がそこにはあった。
父親と一緒に来たはずなのに、御津の姿もそこにはあった。
草壁の兄弟が4人揃ったのは、いつ振りか―。
一哉の姿を認めると彼は、一哉に飛び掛って襟首を力いっぱい掴んだ。
それでも、一哉は顔色を変えなかった。
その気になればいつでも、こんな男倒せると分かっていたからだ。
「貴様!よくも…」
「御津、邪魔だ」
だが、すぐに御津は弥一によって後ろに下がらされた。
一哉から離される間にも不満を口にしていた御津だったが、一哉は気にした様子もなく、乱れた衣服を整えていた。
「ふん。上手くやったもんだな。さすが、売女の血を引くだけのことはある」
卑屈な笑みを浮かべて弥一は、一哉に言い捨てた。
一哉は、鼻で笑って返すだけだった。
彼らの横を通り過ぎようとする。自分へと付きまとう恨みの篭った6つの目を感じながら―。
数歩、進んだところでぴたりと足を止め、一哉は、ゆっくりと背後を振り返った。
「今後は、私に対してそんな言葉を吐くこともできなくなるのでご注意くださいね。兄さん。度が過ぎれば、いくら兄とて穏便には済ませられませんよ?」
口の端を持ち上げ、勝ち誇ったように笑い、“兄さん”という言葉を強調した一哉だったが、それが彼らには余計に癪に障った。
くすりと笑みを零すと後は、見向きもせずに姿を消した。
それが、彼らが兄弟として交わした最後の言葉だった。
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