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更新日記と小説(18禁)とたまに嘆き. 嫌いな方・興味のない方・間違っちゃった方はバックバック

2026

0320
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2008

0418
深岬が彼女にとっての意外な2人のラブシーンに遭遇してからさほど日も経たないうちの練習後―。

いつものように夕食を上級生につれて行ってもらった後に、帰ろうとすると深岬は寒くなってきたために首に巻きつけていたマフラーをきゅっと握られて若干、首を絞められてしまい変な声を搾り出すように腹の底から出した。
絞殺が目的でなかったようですぐに解放されたが、苦しくなったマフラーを元に戻しながら、自分を絞めてきた相手が誰であるか確認しようと振り返ると犯人はどうやら雪子のようだった。

「あんた、私を殺す気?」

軽く怖い顔をしながら見つめる深岬だが、相手はにやにやと笑うだけだった。
その笑顔が何だかよからぬことをたくらんでいそうでこう表現することは大袈裟かもしれないが、身の危険を感じる。

「何笑ってんのよ。気持ち悪い」
「何で帰ろうとしてんのよ」
「はぁ?もう何も用がないから帰るんでしょ」
「飲み会だって言ってたの聞いてなかったの?」

聞いていなかったわけではない。
食事をしながら何人かが話すのを深岬も聞いていた。
しかし、いつも参加せずに帰っている自分には関係ないことだと思っていたのだ。

「何で私が入ってるのよ。いつも帰ってるの知ってるでしょ?」
「いやぁねー。この前の暴れっぷりを見た先輩達が深岬をつれてこいって五月蝿いんだもん」
「はっ!?」

この前の―と言われて深岬が思い当たるのは、1泊2日の散々だった旅行だ。
勝手に落ち込んで、飲んで潰れて、果ては3日酔い。
暴れたといえばその飲み会くらいしか記憶にない。そして、深岬のその検討は外れることなく正しいものだった。

「福田さんなんか毎回のように深岬は?って聞いてくるんだから」
「全く意味わかんない」
「みさっちゃーん!行くぞー」

とまさに雪子の口から出た福田が深岬の肩をがしっと掴む。

「ちょっ!ちょっと!!」
「行きましょー」

待ってくれという声をあげる深岬など無視して、福田と雪子に強引に連れて行かれる。
移動しようとしていた一団の中に連れ込まれると皆一様に深岬を見て驚いたような表情をしている。

「お?珍しい。深岬ちゃんも今日は参加か」
「しません!帰ります」
「ダメよー」
「そうよー」

きっぱりと帰ると主張する深岬の横で福田と雪子が声を揃えて言うものだからさぁ困った。
2人掛り、しかも片方は男の力だけに深岬はそのまま力づくで連れていかれる。

「泊まるところないんだからっ!」
「私の家があるじゃない」
「知ってるんだからね。あんた、毎回のように酔いつぶれるじゃない。そうしたら私はどうしたらいいの!?」
「あ、じゃあ。鍵」

ひょいっと鍵を渡してくる雪子。
なんだかんだと言いながらもそれを受け取る深岬。

「はぁい。これで問題はなぁしっ!」

鍵のやり取りを見届けていた福田がもう酔っているのかと思えるような声を高らかにあげる。
確かに、強固して断る理由も無くなったので深岬は連れて行かれるままに飲み会に参加した。

いつもの飲み会の場となっている大学近辺の居酒屋に行くと、人数が多かったために今日は、分かれて夕食を食べに行ったため、もう一つの深岬が一緒に行動をともにしていたグループとは違う方のグループの人間が先に居酒屋には到着していた。

「あれ?深岬ちゃん。いっつもこないからてっきり今日もこないと思ってた~」

と声をかけてくるのは最近ほとんど皆勤賞だと誰かから聞いた望だった。

「なんか成り行きでこーなっちゃった」

苦笑いをしながら説明をして周囲を確認するとその横には、麻美の姿もある。但し、麻美の彼氏である久保田の姿はない。
何時の間に2人の中が改善したのだろうかと思ってしまう深岬だったがたまたま同じテーブルにいただけで決して改善したわけではないとすぐに分かった。
2人と同じテーブルにつき、話しというよりも深岬が一方的にぼやいている間にも人はどんどんと増えていく。
練習に参加していなかった坂上と野坂が揃って現れると場は一層騒がしくなった。

「あっれー深岬ちゃんじゃん。珍しい」

目ざとく深岬の姿に気づいた坂上が、声を上げる。
気づいてくれた坂上に純粋な嬉しさを感じる。
だが、次の瞬間―。

「こいつってばチョーひどいんすよ。この間の旅行中、俺にばっかやたらと凶暴的になる」
「っつーかそれ、お前が何かしたんだろ」

聞かされた者たちは坂上の言葉を笑い飛ばすのだが、深岬は今更になって何であんなことしたんだろうと後悔にまみれていた。
がくりと肩を落とした深岬に横にいた望と麻美が顔を覗き込んでくる。

「どうしたの?」

と尋ねてくるのは、麻美だ。

「激しく後悔中」
「ハハー、深岬ちゃん何してんの~」

と笑うのは望だった。

「その後、急に気持ち悪いって言って俺に…」

その後も続ける坂上の言葉にはっとして立ち上がると大きな声で制止する。

「あああああ!!それ以上言わないでくださいよっ!」
「深岬ー無駄無駄。皆知ってるからぁ」
「何でーっ!?」
「いろんなところでいろんな人が言ってるからぁ」
「ちょっとぉ!!」

深岬の絶叫にも周囲は笑うだけだった。
しばらくぎゃあぎゃあと騒いでいた深岬だったが、席に戻った後がっくりと項垂れて机に突っ伏す。

「恥ずかしさで死ねる…」
「そんな大袈裟な~」

半泣きで鼻を啜りながら言う深岬に軽快に笑い飛ばす望と気の毒な視線を送ってくる麻美だった。

「何で、あたしあんなことしたんだろぅ」

1人嘆く深岬を置いて、ほとんど人が集まったのでその日の飲み会が開始されたのだが、深岬のエンジンがかかるまではまだもう少し時間がかかりそうだった。
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