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更新日記と小説(18禁)とたまに嘆き. 嫌いな方・興味のない方・間違っちゃった方はバックバック

2026

0616
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2008

0128

Vizard(16)



夏休みの最中。
進学校である私学に通う綾だったが、高校3年生には必須の補習授業が課せられていたが、綾の学年である2年生は希望者だけで免除されている。
綾は、もちろん参加するはずも無い。
それでなくとも、父親のつけた家庭教師が居て、そもそも学校に行く必要もなかった。

たまに、堺が誘いにきてどこかへ出かけたりもするものの決して綾から希望して出かけたりすることはなかった。
わざわざ炎天下の中、外に出ていって不快な思いをする方が嫌だというもの。
涼しい家の中でゆっくりとした時間を味わうのがいいのだ。
自分の部屋で、読みかけの小説片手にアフターヌーンティーを楽しむ。
午後のそんな時間が綾のお気に入りだった。

今日も同じように小説に目を走らせていた。
何でも好んで読む綾だったが、今読んでいるのは恋愛小説。
自由に恋愛を楽しむ主人公を己に準えて自分の心を満たす。
決して、自分には得られない何かをそうすることを通して得ようとするのだ。
擬似的恋愛を楽しむ時間。
時には、ミステリーだったり、エッセイや歴史小説だったりもするがとりわけ好んで読むのは、恋愛小説だった。
特に主人公が好きな人と一緒になって幸せになるという結末のもの。
それは、決して自分では手にいれられないものだから…。

目で追っていた文字がなくなり、最後の1ページだったのでぱたりと小さな本を閉じてテーブルに置く。
今日、読んだもののなかなか面白かった。

しかし、これで次に読む本がないなと部屋の本棚へと歩み寄り確認する。
どれも一度読んだもので…。
一度読んでしまうと面白さが半減する。
中には、何度読み返してもいいと思える物語も数冊存在するのだが、何となく今は、読み返すような気分ではなかった。
特に退屈を覚えるこの時間帯は、今まで読んだ覚えのないものが好ましい。
本棚を覗き込んでいた綾だったが、そこから離れると部屋を出て絨毯の敷かれた廊下を歩く。
広い階段をゆっくりと降りてある一室に向かう。

「宗司…」

部屋の扉を遠慮がちに開けながら中を確認すると狭い部屋にいた宗司が顔をあげる。
綾の姿に気づいて近づいてくる。

「いかがなさいましたか?」
「あの…本を」
「でしたら、リストを頂けますか?ご用意してまいります」

という宗司の言葉に首を振った。
珍しい綾の答えに宗司が驚いたような表情を浮かべて綾を見返した。
綾は、軽く笑いながら、答える。

「たまには、手にとって選びたいわ」
「ですが…」
「だって、宗司も来てくれるんでしょ?だったら、大丈夫よ?ね?いいでしょ?」

と上目使いに宗司におねだりをすれば彼は、一瞬考えるような素振りを見せながらも苦笑を浮かべた。

「仕方ないですね」
「ありがとう。嬉しいわ」

花が開くように笑い、宗司も綾に合わせるようにうす笑みを浮かべた。
宗司の運転する車で、出かける。
デパートの中に入っている巨大な本屋に連れてこられて綾は、目を輝かせるようにして早足で目的の場所に行く。
その後ろをぴたりとついて回る宗司だった。
危険な人物がいないか目を光らせつつ、偶に声を掛けられる綾に反応を返す。

かなり長い時間をかけて多くの本を選び出した。
レジに持っていくなり店員が驚いた顔をしたが、何食わぬ顔で支払いを済ませ、綾が購入した本を宗司が持つ。

「さぁ、帰りましょうか?」
「待って。お茶していきましょうよ?」
「…お茶ですか?」

綾の提案に、虚を突かれたように聞き返す宗司にくすっと綾が笑う。

「そう、お茶。今日のお礼よ」

支払いは、決して自分の金ではないのにそんなことを言う。

「お礼と称されるようなことは何もしておりませんが」
「いいの。いいの。行きましょう」

と荷物を持つ宗司の手を引っ張る。

「ですが、お嬢様と同席するわけには、参りません」
「私がいいって言ってるのだからいいじゃない。それにこれは秘密。私と宗司だけのね?」

小首をかしげながら言う綾に宗司はそれ以上、断りの言葉を言うことはできなかった。

「…本当によろしいのですか?」
「ええ。行きましょう」
「なんだか、堺様に怒られてしまいそうな気がします」

と何気なく宗司が口にした言葉に綾の体が一瞬硬直した。
だが、綾はすぐに宗司の腕を掴む手に力を入れて彼の手を少し強引な力で引っ張っていった。

その後もなんだかんだと理由をつけて綾は、宗司を引っ張りまわした。
宗司が「そろそろ帰りましょうか」と綾を促す頃には、すっかり陽も暮れて街が夜へと変化していた。

「すっかり暗くなってしまいましたね」
「本当ね。引っ張りまわしてごめんなさい」

珍しくも殊勝な態度で謝る綾に驚きを覚えつつも、気にさせまいと笑ってやんわりと否定する。
心なしかいつもより綾が明るく見えるのは、気のせいだろうか。

なんにせよ綾にとって気分転換になるならいいことだった。
そう思いながら、しばらく綾と並んで歩いているとぴたりと綾の足が止まる。
不審に思って宗司が立ち止まって綾を振り返る。
少し青ざめた顔に見えるのは照明の所為か…。

「お嬢様?」
「…あ、なんでもないわ……帰りましょう」

と宗司の手を乱暴に掴むと今まで歩いていた速度よりもだいぶ速い速度で宗司の手を引いて歩く。
突然の変貌ぶりに宗司は驚きつつも綾に引かれるがままに歩いた。



綾の突然の変貌の理由。



それは、夜の街で見たものだった―。



綾を変えることのできる人物。
今のところ1人しか存在しないだろう。

一哉だった。



綾が見たものとは―。



以前のような喧嘩の風景ならまだよかった…。

しかし、今回綾が目にしたのは……、一哉が明らかに年が10は上だろうという大人の女と腕を組んでホテルへと消えていく姿だった。

見間違いなどではないとはっきり言える。
見間違えるはずがない。

一哉だと認識した瞬間。

どくん。

大きく心臓が跳ねた。
その音は次第に早くなり、大きくなっていく。

思わず足が止まった。
それまで、宗司を連れまわしてショッピングを楽しんだりすることで少しなりとも楽しさを感じていた筈なのに、その楽しさとかいったものが一気に消失した。
一緒にいたはずの宗司の存在ですら一瞬のうちに忘却の彼方へと消えた。


それは…、誰…?
なんで…。
どうして……。


2人が消えていった場所が何のための場所であるか位、箱入り娘の綾とて知っている。

以前、夏休み前…。学校の下駄箱で上級生とのキスシーンを目撃した。
そのときもショックを受けて、しばらく動けなかった。
ガキと一哉からは、ののしられたが…。
今は、そのときの比ではなかった。

しかも、前回キスしていた相手よりもずっと年上。
一哉にべったりと引っ付いていた。
少年は、いつものように悠然と柔らかな笑みを浮かべ、嫌がった素振りも見せなかった。

その笑顔を、その人に向けるの…。
その人は、一哉の影の部分を知っているの…。
その手で、体でその人を抱くの…。

一気に感情が波となって綾の中に押し寄せてくる。
溢れたそれは、綾1人でどうにかなるようなものでもなかった。
胸を締め付けられるような感じがして苦しくなる。
金縛りにあったように動けなくなり、足が竦んだ。
2人が消えていったホテルから目が離せなくなる。

嘘だと言って欲しい…。
でも、それは何故?
何故、嘘だといってほしいのか…。

うまく働かない頭の中はハリケーンが過ぎ去ったかのようにぐちゃぐちゃで荒れていた。
そこへ、今まで一緒にいた男の訝しむような声が聞こえてきてはっとなり綾は、呪縛から解けたように動くことができた。





どうやって自分が部屋に戻ってきたのか分からない。
ベッドの上に愕然と座り、「何故?」という問いを繰り返し繰り返し自分に問いかける。



その人は、誰。
今、何をしているの…。





何でこんなに気持ちになるの…。





何でこんなに悲しいの…。胸が苦しいのか……。





何で、信じたくないの。この目で見たものを否定したいの…。





突然、どさっと言う音がして、綾はびくっと体を大きくゆらし、そちらに目を向ける。
すると今日、宗司につき合わせて買った本が雪崩れを起こしたように倒れていた。
その倒れた本の表紙に書かれたひとつの文字に吸い寄せられるようにして綾は食い入るようにその文字を見つめた。
ベッドから降りてふらふらとした足取りで本が積まれている机に向かうとその文字を指でなぞる。



そうか…。

これが、恋なのだと知った。
小説の中でしか擬似的に体験していなかった。
だが、それはどこまでいっても擬似的なものでしかなかった。

文字で追いかけることは簡単だった。
現実で自覚するとこんなに苦しいものだとは知らなかった。
狂おしいものだともわからなかった。
感じるもの全てが、綾のこれまでの経験にはなく……。
全てが初めてだった。





そして…。





それが、全ての始まり――。

 

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2008

0127
母上様やっちゃってくださいました。

自分の論文の凄まじい日本語と格闘しつつ、もう私には無理やとかなんとかぶつぶついいながら格闘すること15時間。
しんどくなったので、切り上げて先生に渡して家に帰り着の身着のまま倒れるようにしてベッドで曝睡。
飯食う気も顔を洗う気もなくてそのまま落ちておりました。

しかし、どーも人の気配がすると目を開けたらそこにおかんが居てチョーびっくりした。
心臓飛び出るかと思った。

開口一番、服くらい着替えろと怒られました。
尤もです。ですが…、いや、私はあなたに言いたい。
勝手に入ってくんなや。一言くらい連絡してこい…。

ひどい食生活を想像して食料品を持ってきてくれたようです。
いや、ありがたいですよ。うん。私の食生活を話したら、母の想像を超えていたようで、口をあんぐりとあけて吃驚しておられました。
去年とは違い今年は、入院沙汰にならずに過ごせているのも母のお陰だと思いますし…。
けどね…。
ついでに頼んでいたフォトショも持ってきてくれたかと思えば、母上サマが持ってきたのはなんと……。








オフィス97 









古っ!?
じゃなくて…、間違えるのにもほどがある…。
officeとPhotoshopをどうすれば一緒にできるのか私は、問いたい。
本人曰く、わからなかったんだもん。名前忘れちゃったしー。
お前は、どこぞの女子高生か。わからなくなったら聞けよ。
まぁ、見つからなかったとか分からなかったから持ってこなかったというのは想像できていたのですが、まさかofficeを引っ張りだされるとは思っても見ませんでした。しかも97って…。
少し規格外なところがある母ですが、私の想像の上を遥かにいってました。
いらんから持って帰ってよと言ったのに、確りと置いていかれました。
しかも、何故かスニーカーが一つ減っていたので、どうやら母上サマはスニーカーを持って帰った模様。
もう勘弁して欲しいです。
玄関でへたりこみました。
一番気に入ってるスニーカーだったのに…。

脱力したまま、家を出て研究室に行くと机の上にはびっちびちに赤が入った原稿が…。
やっぱりーと思っていたところに先生登場。
だいぶ良くなってはいたとフォローは貰いましたが…。
昨日の悪戦苦闘は無駄じゃなかったと信じたい。



海様
メール返信致しました。
ご確認ください。
遅くなってしまい申し訳ありませんでした。


それと、裏の改装も済ませました。
これで裏っぽく見えるはず。
fondlingの話が頭で渦巻いていて少し鬱陶しい。追い出すにはどうしたものか。
いまいち論文に集中できない。

2008

0127
ってヤツは難しいです。
修論、内容から今度は日本語をひたすら修正されてます。
一体自分が何人だったか忘れそうになります。

日本人のはずなのに、日本語を直される。という…。
何だかそれで途轍もなく時間が取られてしまいそうです。
一文が長いと怒られました。
そんなん知らんがな。

話書くときも注意しよ…。





メールでの裏アドレス請求下さった、海様。
申し訳ありません。
メールチェックを怠っていたために返信が遅くなります。
明日の朝か昼には返信できると思いますのでお待ちください。

2008

0127

Vizard(15)




それは、一哉と綾が夏休みに入る前のこと。



綾は、婚約者である堺に連れられてオペラ鑑賞に来ていた。
しかし、上の空は相変わらずでほとんどまともに鑑賞などしていなかった。
横にいた堺は横目でそんな綾を何度も確認していた。
咎めるような堺の視線にも綾が気づくことはない。
舞台を見ていてもそこに居る人物は見ておらず、瞳はどこか虚ろ。
かと思えば下を向いて、手遊びをするように動かしていた指の動きを追いかけては、物憂げなため息をつく。
これでは、誘ってくれた堺にもそして、舞台の上で歌う声楽者にも失礼というもの―。

心ここにあらずといった綾を連れてオペラの公演が終了した後、堺は予約してあったフレンチレストランへと誘った。
そこでの綾も相変わらず。
全く堺の声には、耳も傾けず、これまでなら聞いていないにしろ適当に相槌を返していた筈の綾だったが、それすらもなかった。
堺の顔は、当然曇る。
男としてもプライドが傷つかないわけがなかった。

「どうしたんですか?心ここにあらずといった感じですね」

わざとらしく咳払いをした後、大きな声で堺が発した言葉は、その声の大きさに綾がはっとして顔をあげる。

「え…。な、何かしら?」

とは言っても男の言葉は聴いていなかったようで、とりあえず何かを言っていたということだけ分かったようだった。
もう一度、綾が確認すると堺は、顔を強張らせたまま眉尻をぴくぴくと動かした。
流石に男の表情を見て、一緒にいるはずの堺を置き去りにして自分の考えの中に埋もれていたことに気づく。

「…何を…いや、誰をと聞くべきですかな?」
「え?」

不快そうな表情を浮かべたまま言葉を口にする堺の顔を食い入るように見つめた。
動揺のせいかうまく取り繕うこともできなかった。

「僕といるのに、他の人間のことを考えるなんて許せないな…」

と睨みつけるように堺が言うと綾は顔を俯けた。
男は、綾の様子をじっと見つめながら眉を持ち上げる。

「…ごめんなさ…い」

小さく謝る綾に対して、大げさに息を吐き出してみせる。
しかし、別の人間のことを考えているという男の言葉には否定をしなかった。
謝罪はしても否定はしない綾にぐっと堺が顔を顰める。

「誰のことを考えているのか知りませんが、僕と居る時には、僕のことだけ考えてくださいね。綾さんと僕は、近い将来夫婦になるのですから」

釘をさすような言葉に綾は顔を俯けるだけだった。





そんなやり取りが堺と綾の間であった後、終業式を終えて、家に帰ってきた綾が外の不快な暑さとは無縁の冷房の効いた部屋でくつろいでいた時……。

玄関先に姿を見せた屋敷に住む当主の一人娘の婚約者の登場に来客を告げるベルの音に応対に出た使用人の1人は驚くと同時にいずれ屋敷の―そして、己の主人となる男にうやうやしく頭を下げた。

「これは、これは堺様。どうぞ…」
「急に来てしまって悪い」
「いえ、ただ今お嬢様をお呼び致しますので、客間でお待ちください」

使用人に案内されるままに屋敷の中を歩く。
いずれは自分のものになるものに目を光らせながら俄かに相好を崩した。
それは、欲にまみれた卑しい人間の瞳だった。

しかし、ここへ来た目的を思い出してその顔を引き下げた。
そして、己の前を歩く小さな使用人の背中を見た。

「いや、綾さんのところへは、自分で行くよ。それよりも綾さんのボディーガードの彼……草壁と言ったかな?彼を呼んでもらえるか?」
「草壁…ですか?」
「ああ。いるか?」
「屋敷の中にいることには、いますが」

一体、何故?

という問いの前に、堺は客間の高級なソファにどかりと不遜な態度で腰を下ろしながら足を組んで横に立って怪訝な顔つきをしている女のじろりと睨みつけるように見た。
女は、男の鋭い目に言葉をぐっと飲み込んだ。

「ここにくるように言ってくれ」
「か…かしこまりました」

がばっと音がしそうなほど勢いよく頭を下げるとぱたぱたとスリッパの音をさせながら客間を後にする。
下手な詮索は、しないほうがいいと長年使用人という立場にある彼女の勘が告げていた。
命じられたことを遂行するべく、屋敷にいる宗司のもとに急いだ。

屋敷の中に割り当てられた自分の狭い部屋でコーヒーカップを傾けていた宗司は、突如現れた顔馴染みの女に目を見開いた。

「堺様がお呼びです」

更に、女の言葉に宗司は怪訝に顔を顰めた。
手にしていたカップをソーサの上に置くと椅子から立ち上がり女に近寄る。

「堺様が?私に」
「ええ」
「何でしょう?」
「それは…」
「まぁ、いいです。どこにいらっしゃいますか?」
「客間でお待ちです」

足早に客間に向かった。
宗司が客間に入ると足を組んだまま横柄な態度でソファに座る堺を見つけた。
一瞬、眉間に皺が刻まれたがすぐに元の表情に戻す。
静かな足取りで堺の傍に近寄ると部屋に入ってきた宗司に気づきながらもある一点を見つめたまま見向きもしなかった。
宗司は、彼に近づくと黙ったまま頭を下げた。

「お呼びとお伺いいたしましたが…」

落ち着いた宗司の声に堺は視線を宗司に向けると詰まらないものを見るような目で宗司を見た。
顔をあげた宗司と堺の視線がかち合う。
伸びてきた腕にネクタイをぐいっと乱暴に掴まれる。
乱暴な扱いにも宗司は、眉ひとつ動かさなかった。
こんなところで驚いた表情を浮かべていては、この仕事は務まらない。

「一体、どうなっている?」

低い声。
不機嫌さを最大限に表した境の表情。

「どうなっていると申しますと?」
「何があった?」

と問われても宗司には答えようがない。
答えない宗司に苛立ったようにネクタイを掴む腕に力を入れて引き寄せる。

「何のことでしょうか」
「何のことだと?貴様…お前の仕事は何だ」
「…私の仕事はお嬢様の護衛でございますが」
「ふん、よくも偉そうな顔で言えたものだ」

乱暴に振舞われても顔色変えなかった男だが、堺の言葉に宗司の顔が怪訝に歪む。

偉そうなのはどっちか。
すっかり、主人気取りか…。

と瞳に鈍い光を宿らせた。

「だったら、それ相応の仕事をしてみせたらどうだ?」
「昨日、何かあったのでしょうか?」
「あったも何も、人の話も聞かずにずっと考え事をしていた。お前の仕事というのも怪しいものだ」

宗司は男の言葉を聞き流しながら心の中で舌打ちをする。

大体、貴様が悪いんだろうが…。
たかが16歳の小娘1人ひきつけて置けないぼんくらめ。

自分の仕事に落ち度はない。
何もなかったはずだ。
あるとしたら…。

自分の目の届かない―学校でのこと。
とくれば、原因はおのずと見えてくる。

あの憎らしい弟しかいない。

自分の仕事ならいざ知らず宗司の仕事まで影を落とすような真似をしてくれた一哉に宗司の心中は穏やかでない。
頭を下げながら「申し訳ありません」と言う。
フンと鼻で笑って、堺は立ち上がると部屋を出て行く。

「今日は、お前はこなくていい。役立たずなどこられても迷惑以外の何モノでもないからな。せいぜい理由でも調べてくるんだな」

吐き捨てるように言って部屋を出て行く堺だった。
宗司は、もう見ていない堺に向けて深く頭を下げると足音が遠ざかるまで顔を床に向けていた。

隠された顔は、怒りを秘めた表情だった。

「一哉…貴様……」

ぎりっと歯軋りをしながら、腹の底から搾り出すような声を出す。
握り締めた拳。
手のひらの皮膚に爪が食い込みどろりと血液が滴る。

一哉の所為で、自分の仕事ぶりまで評価を落とされることは冗談ではなかった。
腹の虫がうずいて収まらない。

そして、その矛先は当然、張本人である義弟の一哉に向く。

一哉の綾を守るという行為に落ち度はなかった。
あるとすれば、綾の思考を奪っているのが、一哉であるということだけだった。

 

2008

0126
一部、改装しました。
裏ページのみ着手しておらず、前のままですが…。
時間のないときに改装するのが、もう趣味のようです。

3時間くらい寝てもうちょっと寝ようかとも思ったのですが、目が冴えてしまったので、一時間でちょこちょこと弄りまわしました。

変えてから、カウンターを設置するのをし忘れてたことに気づかなくて、何でカウンター回らないんだとうんうんと頭をひねりながらソースを見てたらカウンターを設置し忘れていたことに気づきました。
阿呆です。
頭働いてない証拠です。

煩雑になってきたnovelページインデックスで分割しました。
novel1:現代物
novel2:四神
novel3:旅
となっております。

まだまだ修正が必要なのでこれから微調整します。
でもこれで、少しは見やすくなったのではないかと信じています。
変なところがあったら教えてくださると嬉しいです。


昨日から論文の修正と同時進行してタグをいちいちWebから引っ張ってくるの面倒なんでそれならリファレンスを作ってしまえとばかりに恥さらし用のブログにタグを貼り付けて整理したりもして…。
もっと早くからやっておけばもっと時間短縮できたのになぁと少し後悔もしてみたり。
まぁ良い機会なので、とことん集めてやりたいと思います。
まぁ、やったのはgnuplotとLatexとLinux用コマンドくらいですが…。
しかも誰でも知ってるようなものばかり…。
イラレとGIMPに至ってはページがあるだけ…。


イラレ弄りながら、サイトで画像加工しまくってたお陰でだいぶと使いこなせてる自分がいることに結構びっくりでした。
サイト初めてなかった入学当初全く使えへんかったのになぁ。と思いながらしみじみと加工ソフトの使い方わからずに悪戦苦闘してた時間は無駄じゃなかったなぁと思ったり。まぁ、時間の無駄ではあるんですけどね。
っつーかイラレ欲しいと思ってしまいました。
で、そーいえば何年か前に買ったはいいけどあまり使いこなせなかった上にパソコンが一度大破してから全く見向きもしなかったフォトショの存在を思い出しました。
何で、今の今まで忘れてるかなぁ。私。
フリーソフト探す必要ないじゃんとぎゃあぎゃあ1人で騒いで。親に連絡して送ってもらうことにしました。
安いヤツだったのでしょぼいとは思いますが…。ほとんど使ってなかったので勿体ないし、使うことにします。
捨ててなければいいけどね…。
もーいらんとか言って捨ててそう。それか欲しいって言ってた子にあげたような気がしないでもない。
そんなに高くなかったし。
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